犬を飼育する上で気になる発情期、メス犬はオス犬に比べ性格がおとなしいと言われていますが、メス犬だけにみられる発情期の症状があります。
ここでは、犬の発情期の症状について、また発情期のケアについてもご紹介をいたします。
発情期には個体差もあり、犬のおとなしさにも性別だけでなく性格も関係してきます。飼育する際には、犬の全てを受け入れる覚悟も必要です。
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メス犬の発情期の時期や症状の度合い
犬を飼う上では必ず「発情期」についても知っておかなければいけません。
特にメス犬は飼っているうちにいずれ発情期を迎えることになります。
単純に、メス犬は性格が大人しいと言われているから!という安易な気持ちで飼ってしまうと、後々この「発情期」で悩まされることが少なくないのです。
メス犬の発情期は、犬を飼う上で必ず付いてくる問題の1つですので、よく知っておくようにしましょう。
メス犬の発情期を迎える時期や症状の度合いには、個体差があります
それを踏まえた上でのお話となるのですが、目安としては、生後半年~1年未満に初めての発情期を迎えることになり、発情期を迎えた時には気持ちや身体に変化が生まれます。
ただ前述しているように発情期の内容はその子によって異なります。
メス犬の発情期の症状、発情出血について
メス犬の発情期の症状の度合いには個体差があることはお分かり頂けたと思います。
そこで次は、発情期を迎えると伴う症状や発情期の流れについて、お伝えします。
メス犬は発情期に突入すると「発情出血」という出血が見られるようになります
人間で例えるなら女性の月経のようなものです。
この発情出血の仕組みは女性の月経と同じで、日にちが経つにつれて出血量が少なくなっていき、最終的には出なくなるという流れになっています。
1番目に迎える時期が「前期」
前期は10日前後続きます。
前述した発情出血はこの10日前後の期間で迎えることになります。
2番目に迎える時期は「中期」
中期も前期同様に10日前後続きます。
前期で起こっていた出血はおさまりつつある一方で、気持ち面で変化が生まれる時期となります。
3番目に迎える時期は「後期」
後期は最大で2ヶ月前後続きます。
ただ、この時期は発情が終わりに近付いている時期となりますので、最初の頃に見られていたような症状は少なくなります。
その一方、中にはホルモンバランスの関係から想像妊娠の兆候が見られる場合もあるため、気になる場合は病院に行くことをお勧めします。
最後は「終期」
最大2ヶ月前後かかる後期が過ぎた後は、発情期の症状がほぼおさまる終期となり、発情期は終わりを迎えます。
メス犬の発情出血以外の症状
メス犬の発情期に見られる症状は出血以外にも様々なことがあります。
陰部が腫れる
出血に伴い陰部が腫れることは少なくありません。
しきりに気にして舐める犬もいるようです。
食が細く元気がなくなる
発情期は心身共に負担が掛かる時期です。
食欲がなかったり、普段のような元気もなく、ぐったりしていることもあるでしょう。
よく鳴くようになる
発情期によるストレスから鳴き声は多くなる傾向にあります。
普段はない夜鳴きをしたりいつもよりもよく吠えるなんてこともあります。
飼い主さんへの態度が変わる
発情期に入ると飼い主さんへやたらと甘えてくるようになったり、逆に、すごく反抗的な態度を取るようになったりすることもあります。
いつもと違う態度は発情期の症状の1つですので、あまり深く気にせずに接してあげるようにしましょう。
あまりにもおかしい!と感じる場合には病院への受診が必要になりますが、基本的にはあまり深く考えすぎずに、様子を見守ってあげるのが良いでしょう。
オス犬の発情期、症状もご紹介
一方でオス犬はメス犬のような発情期の周期はありません。
しかし状況によっては「オス犬」にも訪れる場合があります。では一体どのような場合だとオス犬は発情するのでしょうか。
オス犬が発情をする主なケースは「メス犬の色気で虜にされた場合」
メス犬が発情している間は、目には見えないフェロモンのようなものが、体外へと排出されています。
オス犬はその色気を嗅ぎつけることで伴って発情してしまうのです。
またオス犬は発情すると以下のような行動や症状が見られるようになります。
- 急にソワソワする
- メス犬に近寄ろうとする
- ぬいぐるみ等に覆いかぶさろうとする
- 壁等におしっこでニオイをつけようとする
- 戦闘的な態度を取る
以上のような行動がオス犬に見られるようになったら、発情しているサインと判断して良いでしょう。
犬が発情期の時、飼い主ができるケア
発情期は心や身体の変化からとても大きな負担が掛かります。
そのため犬を迎え入れた場合には、可能な限りで愛犬の辛さを軽減してあげることも、飼い主さんの役割となります。
もちろん、オス犬と極力遭遇しないような散歩コースを選ぶことも1つのケアですが、状況に応じて出血対策グッズもあると良いでしょう。
避妊手術は、発情を今後迎えないようにするための手術ですので、発情によるストレスは確実に取り除いてあげることができます。犬も心身共に楽になることでしょう。
ですが、その反面では「妊娠できない身体にする」ということでもあるため、どうするかはしっかりと家族と話し合った上で決める必要があります。
どういうケアをしてあげるのが犬にとって一番楽なのかを考えて行動してあげて下さいね。