しつけのために猫を閉じ込めるのは間違ったしつけです。では、猫のしつけをするときにはどのような方法で行えばいいのでしょうか。間違っているしつけ方法とは?
猫をしつけるときにする行動としてはいけない行動を紹介します。
できるだけ猫の過ごしやすい環境にしてあげることも大切です。イタズラをされて困るものは置かないようにしましょう。
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閉じ込めるのは意味がない?猫のしつけについて
同じペットでも犬の場合は、まず始めにきちんとしつけることが何より大切だと言われます。犬の場合は、本来群れで行動する動物でありきちんとした上下関係を重んじる特徴があるので、飼い主の方が偉いのだと教えることが必要になります。
しかし、猫の場合は違います。街中や往来で見かける猫は1匹で気ままに過ごしています。複数が一緒にいることはあっても、何かあればバラバラに逃げてしまう単独行動が基本。つまり「誰かの指示に従う」という習性がないのです。
猫には「しつけ」ということ自体がとても難しいことです。
家具で爪を研いだり、人を引っ掻いたりしたからといって人間の子供にするようなお仕置きは、そのほとんどが効果がないか逆効果になってしまいます。
親に叱られて物置や押入れに閉じ込めらたという子供の頃のエピソードはよく聞きますが、猫にとってこのお仕置きは全く無意味。「悪いことをして叱られた」などとはこれっぽっちも思ってくれません。
猫をしつけとして閉じ込めると嫌なイメージがつきやすくなります
自由に生きる猫にとって自由を奪われるという状態はストレスになります。
飼い主がいくらしつけのためだと思っていても、それを繰り返してしまうと飼い主が「嫌なことをする人」としてイメージされてしまい、懐いてくれなくなってしまうかもしれません。それどころか恐怖やストレスで凶暴化したり、ストレスによってさらにイタズラをエスカレートさせる恐れもあります。
猫のしつけは閉じ込めるのではなくそのときに注意をしましょう
では、猫が悪さをしたらどう対処したら良いのでしょうか。
大切なのはイタズラをしたら「その場、その時にしかる」ということです。猫は人間の3歳児程度の知能があると言われてはいます。
悪いことをしたらその場ですぐに叱ること。この場合の「すぐ」は1秒が目安と言われています。それ以上経つと叱られたことと、その前の行動を結びつけて考えられないのです。
同じように良いことをしたら褒めることも、その場・その時。
ただ、猫の場合はとにかく根気よく対処することが重要です。
短気を起こして大声を上げたり叩いたりするのは絶対にやめましょう。
しつけをある程度理解してくれるとしても道のりは長いと覚悟を決めてください。猫がわかってくれるまでの間は、逆に人間がイタズラされると困る物をきちんと片付けておくなどすることです。
猫のしつけで閉じ込める以外にもこんなことをするのはNG
猫の悪さにお仕置きする場合、閉じ込める以外に大声で「コラ!」と制止したり、手で軽く叩いたり指で鼻先を軽く弾いたりといった行為もよく見られますね。
また、イタズラした後に甘えてきてもあえて無視する飼い主さんもいるでしょう。
同居する家族などがいる場合には協力してしつけることも必要です。
爪とぎをしたらお母さんには叱られたけどお父さんは叱らない。そんな矛盾があると猫は叱られる行動を理解しづらくなります。
しつけの前に猫がイタズラしない環境を整えることも大切
猫はその本能から起因するイタズラや遊びをする生き物です。
愛らしい毛糸玉にじゃれている子猫の行動も大切なソファに爪を研いでボロボロにしてしまう行為も、猫にとっては何ら違いのないことです。
それが良いことか悪いことかは、人間の価値観であり判断でしかありません。
- 食べ物や猫が気になる匂いを発するものは、容器にも注意してきちんとしまう
- 爪研ぎが気になるソファはカバーを掛けたり、カーテンは高い位置にまとめるなど
- 壊れやすいものや細かいインテリアなどは置く場所を考慮する
- 倒れやすいものは置かない、または固定する
猫がどんなイタズラをしてしまうかは環境や猫の性格でも異なりますし、猫の成長や気分で興味を惹かれるものも移り変わります。
イタズラされたと思ったら原因となるものを取り除いたり、カバーすることで対処しましょう。