犬のしつけの中でも「待て」のしつけは特に教えておきたい行動のひとつ。
待てのしつけを愛犬が覚えることができたら、外出先でのトラブルも回避できるようになります。しかし、どのように教えるのが犬にとってわかりやすいのでしょうか?
そこで、犬に待てを上手に教えるしつけのやり方とポイントについてお伝えしていきましょう。
待てのトレーニングを始めてもなかなかできない犬もいるでしょう。そんなときでも焦らずにゆっくりと根気よく教えていけばいつかできるようになります。
待ては愛犬の身を守ることにも繋がりますので、ぜひ参考に試してみてください。
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犬のしつけで待てができるようになるととても便利
ご飯を待たせるときに使うイメージが大きい待てですが、待てができるようになると他にもメリットがあります。
犬の散歩をしているときに他の犬やすれ違う人に向かって行ったり、興味があるものを見つけると飛び出して危ない思いをしてしまうことがありますが、待てができるようになると、散歩中の危険から愛犬の身を守ることにもつながります。
飼い主の食事の時間にも人間の食べ物を欲しがってしまう犬が多いですが、しっかりと待てを覚えさせておくと、いい匂いにも負けずにじっと待つことができるようになるでしょう。
動物病院での受診の際にも他の犬や猫、人に近づくことも多くていろいろなにおいもして落ち着かせることが難しいですが、待てができると落ち着かせやすくなります。
犬に待てをしつけする前に準備をしましょう
待ては座った状態や伏せの状態で教えるので、待てを教える前にはおすわりや伏せができるようにしつけをしてから教えていきます。
おすわりはおやつを持った手を、首を上げてすぐ上を見る姿勢になるように犬に近づけて尻尾の付け根の腰あたりを反対の手でトントンします。
自然と座る姿勢になるので、「おすわり」と声をかけて褒めておやつを与え、繰り返すとすぐに覚えてくれるでしょう。
伏せもおやつを使って教えると簡単に覚えてくれます。
飼い主が体育座りの姿勢で座り、膝の下を犬が通れるように足先を少し前に出します。
おやつを持った手を足の下をくぐらせて犬に見せ、犬が膝の下をくぐるように誘導し、ひざ下で伏せの体勢になったら「伏せ」と声をかけて褒めておやつを与え、繰り返し教えます。
待てのしつけをする時にはご褒美のおやつを用意し、集中力が切れてしまうような気が散るおもちゃなどは全て片付けましょう。
飼い主に対して集中力が向くように仕向け、犬の集中力が切れてきたと感じた時には無理に続けずに次の日にして、練習を頑張ったことを褒めてあげてください。
犬に待てを上手に教えるしつけのやり方を紹介
待ての練習をする時は犬を座らせて飼い主が犬の前に座り、伏せの状態で教える時にも伏せをさせた犬の前に飼い主が座ります。
ご褒美のおやつをひとつ手にのせ、犬の視線よりも少し高い位置にしたら反対の手で犬の顔の前で手のひらを向けて合図しながら「待て」と声をかけます。
はじめは1秒ほど待たせて「よし」と声をかけて褒めながらおやつを与えます。
徐々に時間を延ばしていって長く待てができるように練習し、「待て」「よし」の言葉と合図を覚えさせて意味を理解させます。
よしの指示の前にお尻が上がってしまう時には、おやつを与えないように徹底しましょう。
待てをさせながら飼い主が1歩ずつ下がり、少し離れた状態でも指示が聞けるようにすると後に役立ちます。
待てをなかなかできなくても焦らずにゆっくり練習しましょう
はじめのうちは待つ時間を1秒から始め、待てたら褒めてもらえるという成功体験をたくさんさせ、2秒、3秒と待たせる時間を延ばしていきます。
待ちきれずに動きそうになったら合図をして待ての指示をし直し、動いてしまった時にはもう一度少し短い時間から練習し、褒めて上手にできたところで練習を切り上げ、練習時間を楽しいまま終わらせます。
外の音などが気になって集中できないような時には練習をやめて、静かに集中できる時間に練習するようにしましょう。
また、眠い時や寝起きに練習しようとしても集中力が続かないので、元気で機嫌の良い時間を見計らって練習してください。
時間はかかりますが、できるようになると信じて根気よく教え、温かい目で見守ることが大切です。
家以外の場所でも待てができるように訓練していくこと
普段からご飯の時間や散歩の時間、遊びに取り入れるなどして、教えたことを忘れてしまわないように訓練しましょう。
家での待てが上手にできるようになったら散歩の時や公園などでも練習し、音や風景、風などで気が散りやすい場所でも待ての指示が聞けるように訓練していきましょう。
また、飼い主に集中が向いて待つことができるようになると、他の犬や人が来ても気持ちを落ち着かせることができるので、トラブルを避けることにも繋がっていきます。