スーパーで販売しているうずらの卵を孵化させれば、うずらを育てることができると言われていますが、有精卵は本当に含まれているのか気になる人も多いでしょう。
そこで今回は、スーパーで購入したうずらの卵の中に有精卵が含まれている可能性や孵化の方法について説明します。確率は20分の一と言われているので、可能性は全くないわけではありません。
しかし、孵化した後のことについても考えましょう。本当に育てることができるのかどうか、ペットを飼っても問題ないかどうか、うずらの特徴を理解した上で試してみるようにしましょう。
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スーパーで販売しているうずらの卵の中に有精卵が含まれている可能性と見分け方
スーパーで見るあの小さなうずらの卵はひとパック10個で売られていますので、ふたパックあれば雛が1羽孵るという計算になります。
そのうずらの卵ですが、外から見ただけでは無精卵か有精卵かを見分ける事はできません。
有精卵を見分けるためには、卵を割るか、暗闇でライトで卵を照らして中身を透かして見るという方法があります。
卵を割って見分ける方法は、有精卵の場合は黄身に3㎜程の胚が付いているものが有精卵ですが、割ってしまうともう雛は孵りません。
この方法なら卵を傷つけることなく見分けられますので、うずらを孵化させたい場合にはライトで照らして中を判断するという方法を取りましょう。
スーパーで買ったうずらの有精卵を孵化させて育てる方法
ですから、スーパーで買ったうずらの卵を孵化させるためには、孵化器や鳥などの小動物のための保温電球を使って温度を管理しながら温めてあげなくてはなりません。
うずらの卵は人肌程度の37度程度で20日程度温める事で孵化します。
温度は一定に保ってあげなければ卵はうまく孵化しませんので、孵化器などを使って温度を一定に保ってあげる事が大切です。
卵の温度を高くすると孵化するまでの期間を少し短くする事はできますが、あまりにも高温状態ですとやはり雛は孵りません。
早く卵を孵したいと思っても、人肌程度を心がけて温めましょう。
孵化器を使わず保温を効率よく行うためには発泡スチロールを用意して、その中にタオルと保温電球を設置します。
転卵は1時間に1回行う事が望ましいのですが、1時間に1回が難しい場合には最低でも6時間に1回は転卵を行います。
この転卵は孵化予定日の3日ほど前まで続けます。
孵化予定日の3日前になったら転卵はやめて孵化するのを待ちます。
可愛い雛が生まれてくるのが楽しみですね。
うずらの有精卵を孵化させるための孵化器はDIYできます
転卵機能は付いていませんが、自宅にある物で孵化器を手作りする事ができます。
必要な物
- 箱(発泡スチロールがおすすめ、大きさは卵の個数に合わせて大きすぎない物)
- タオルなどの衝撃緩衝材
- 保温するもの(電気あんか、保温電球など)
- 温度計と湿度計
- 湿度を保つための水(スポンジに含ませると安心)
組み立て方
箱にタオルを敷き、その上に電気あんかなどを置き、更にタオルを敷きます。
その上にそっと卵を置いて温度計と湿度計をセッティングします。
うずらの卵を孵化させるためには温度の他に湿度も大切です。
湿度が常に50パーセント以上を保てるように水を含ませたスポンジやタオルを使って保湿を心がけましょう。
水をそのまま置かない理由は、雛が孵った時に水の中に入ってしまわないようにするためです。
保温するものは、電気あんかでもできますが、サーモスタットが付いている保温器具ですと温度管理を任せる事ができます。
ですがその方が愛情もひとしおではないでしょうか。
スーパーで購入したうずらの中に有精卵があっても「カイロ」を使って孵化させることはできません
一般的な使い捨てカイロの平均温度は60度近くにもなり、うずらの卵を孵化させるための温度を遥かに上回っています。
高温すぎて卵がダメになってしまいます。
また、使い捨てカイロは温度を一定に保つことも困難ですし、何よりもカイロは発熱をさせるために酸素を使っています。
小さな保温器の中で大量の酸素を使ってしまうと、酸欠状態になってしまいますのでやはり、うずらの卵を孵化させるために使い捨てカイロを使うのはリスクが高すぎます。
適切な温度管理ができていないと、孵った雛に奇形などが見られることもありますので、使い捨てカイロを使った孵化はあまりにもリスクが高くなってしまいますので、やめましょう。
有精卵を孵化させることはできても、育てることは大変
以上の方法でスーパーで購入した卵が無事に孵化したとしても、それを育て続けるという事はとても難しい事です。
うずらは卵も小さいし、成鳥になってもそんなに大きくはならないですが、オスの場合は鳴き声がとても大きいのです。
しかも、朝晩構わず大きな声で鳴き、その鳴き声は窓を閉めていても外に聞こえるほどです。
また、20分の1の確率で孵化しますが、飼ってきたパックに沢山の有精卵が含まれていた場合には、複数の雛が孵る可能性もあります。
そのような場合には飼育スペースもたくさん必要になります。
気象の荒いオス同士を同じケージに入れると喧嘩をしてしまいますのでケージも別にしなくてはなりません。
そうした不測の事態に対応できる環境に無い場合には、せっかく雛が孵っても飼育できないという事態が起こってしまいます。
また、排泄物もニオイがとてもきついので、複数羽孵った時にはさらにニオイが増します。