ビオトープの植物を越冬させるには、どのような準備が必要なのでしょうか。
越冬に強い水草とは?
特別に難しい準備は必要ありませんが、越冬させる前には枯れているものはとっておくなどしておくといいようです。また、越冬の間に枯れてしまったものは、すぐに取り除かず暖かくなってからしばらくは様子を見る必要がある理由を紹介します。
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ビオトープの植物の越冬は寒さによって変える必要があります
ビオトープの植物は越冬出来る植物もあります。越冬はどのようにすれば良いのでしょうか。
水が全部凍ってしまう地域以外は、越冬させる為に植物を移動させたりする必要はなく、水の温度が急激に下がらないようにだけすれば生き物も、植物も外に置いても問題ありません。
水が凍らない地域の越冬
そのまま鉢を置いておき、雨などが降らない場合は水を補給しながら様子をみて冬を越して問題ないです。
水が少し凍る地域の越冬
鉢の周りを発泡スチロールや、プチプチなどの梱包材などで巻いておくと温度の下がり方も緩やかになりますので、凍る事も少なくなり越冬出来ます。
雪が積もる地域の越冬
鉢の上に屋根などをつけて上からの雪が入るのを避けるようにして、横からもなるべく風や雪を避ける為にすだれなどでガードすると凍らずに、更に暖かさも保つことができます。
ですがビニールハウスは強風などで飛ばされてしまう事がありますので、固定をきちんとする事と、日差しがあるときは温度が上がってしまうので、放っておかずに温度管理をするようにしましょう。
ビオトープの植物で越冬に向いているもの
越冬に向いている水草は、日本で生息している水草などが耐寒性もあり越冬に向いています。
水草は雪が沢山積もる地域や、水面が凍るくらい寒い場所などでは越冬出来ない場合もありますので、心配なようなら家の中に水草を仕舞うのが良いです。
日本に生息している水草には、アナカリスやオオカナダモ、ロタラインディカなどがあり、深い水の底なら越冬することができます。
ビオトープ向きの心強い水草の種類
- グロッソスティグマ
- ヘアーグラス
- オークロ
- ミズユキノシタ
- グリーンロタラ
土にしっかり根を張り、下にびっしり生えていくので水底全体で温度を保ちながら越冬します。
ビオトープの植物を越冬させるポイント
ビオトープを越冬させる前にやっておきたい事があります。
植物の必要のない茎を切り落とす
冬になると枯れる葉が多くなります。枯れて水底に落ちている時間が長いと枯れた水草が悪影響を起こし水質が悪くなってしまう可能性があります。
また、鉢植えの水生植物などでは水の中で作業するのではなく、一度水の中から取り出してカットするようにしてください。
また、枯れそうな葉の他に、根も枯れている物があったら切ってしまうようにしてください。
保温性の高いビオトープの鉢を使う
プラスチックより陶器の方が温度変化が少なくお勧めですが、それよりも温度を保てる容器が発泡スチロールになります。発泡スチロールは強度や耐久性は劣りますが保温性は抜群です。
もし、容器が持ち上げられるくらいの重さや大きさなら、発泡の入れ物に陶器の鉢を置くとより温度変化が少なくて越冬させやすくなります。
ビオトープの植物を越冬させるには徐々に環境に慣れさせる事が大切
ビオトープは気温によって水草の成長が変わってきます。
室内などに入れて育てていたものを急に寒空に出すなどすると、気温と水温に対応しきれなくなった水草などは枯れてしまいます。
室内から外に出す時は、少しずつ外に出して温度に慣れさせていく必要があります。
水草は急な温度変化には対応するのが難しい
外に置いてある状態ならそのまま徐々に温度が下がっていくので水草は自分で水温の変化に対応していくのです。
環境に慣れた水草は無理に動かすよりは自然に任せて育成した方が良いのです。
水温が低くなってから無理に刈れた葉や茎をカットしたりせず、そのままの状態で春まで見守りましょう。
葉の色が変わってしまっても焦る事はありません。
根が生きていれば暖かくなったころに新しい芽が出てきます。
枯れていて気になっても我慢です。春までじっと見守りましょう。
ビオトープの植物で越冬できないものもしばらくは様子をみましょう
上記でも記載しましたが、枯れたように見えても実は休眠状態で春には芽を出す植物は他にもあります。
浮き草なども株がわずかでも残っていれば春には芽が出ます。
枯れたからといって捨ててしまわずに様子を見る事が大事です。
また、枯れたように見えても生きている可能性のある水草は、そのまま水底に沈めておいて春まで様子を見る方法と、そのまま室内で育ててみる方法もあります。